COLOG
COLORNIXのブログを略してみたらなんか顔っぽい

オクトラのはなし

先週末にオクトパストラベラーを買って土日で遊んでました。

これ、じんわり静かに面白いな…。
いつもだと「面白い!」って明るいテンションで言うのが、今回はそういうテンションとは性質の違う面白さを感じる。

各主人公の章以外でキャラの思考が読み取れる場面は少ないというか皆無。仲間同士の会話もあるにはあるけど局所的。
(体験版でできる範囲である3時間プレイしたくらいだとその会話はおそらく1個も見られない)
キャラの顔はステータス画面を開かないと見れない。表情や仕草はすべてドット絵。

昨今、キャラクターのキャラクター性や関係性に熱量を置く作品が多い中、なんともそっけない感じがする。もちろんそういうのも好きなので、物足りないと言ってしまえば物足りない。

しかしだからこそプレイヤーが自由な思考や会話を想像できるし、物事への解法が一つじゃないのもまた想像や思考を膨らませる助けになっていて、いい。

例えばぶん殴ればすぐ解決できそうな問題を、「手に入れた情報やアイテム」あるいは「連れてきた人」によっても解決できる。そのキーは別の町にいることがザラで、出会っていなければ探す所から始めないといけないので時間と手間がかかる。

私はできるのなら平和的な解決をしたいので、後者を選ぶことが多い。
けどそれは先述の通り、困ってる人を放置することにもなるので悩ましい。

そこで私(の操作する主人公)はこう言う。
「少し辛抱していてくれませんか、心当たりがある」と。
もちろん画面上のキャラは言わない。妄想です。

妄想の話がもう一つ。
商人と盗賊を仲間にしたとき、住人のアイテムを「買う」か「盗む」かで絶対もめてるだろうなと。

だって「盗む」って、盗賊キャラの第1章で話の進行上やらなきゃいけなくてやってみたらめっちゃ成功しやすいんですよ。なんなら成功率8%とか3%の入手しづらい強い武器も、買うと4万とかするのがうまく行けばタダなんですよ。

キーアイテムが欲しいけど法外な値段をふっかけられてるとかまともな方法では入手できないので仕方ない、盗むか…はまあ妥協する。法外な値段をふっかける方もアレなのだ。
しかしただ強くて高価なアイテムが欲しいと盗むのはアリなのかい?

悩むわー。

と脳内会議をした結果、ゲーム的に貴重なアイテムを盗めるととってもお財布に優しいので誘惑に負けてやっちゃうんだけど、その人が大事にしていると分かるアイテムは盗まない、子どもや職人さんからは買うというスタンスになりました。
つか、商人だって敵から「集金」ってあれカツアゲとちゃうんかい。

とまあ、そんなふうに想像の余地があるっていうか余地だらけのゲームなのです。

そしてこれは不便といえば不便なんですが、必ずしも「サブストーリー」(街の住人たちが抱える問題や依頼)に記録されるものばかりがサブストーリーではない。

人やモノを探している、記憶が無い、なにかに不満を抱いている…それは会話や「探る」「聞き出す」で得た情報に書かれていて、だけどサブストーリーとして記録されるのは一部で、多分記録されないあれこれのほうが多いんだと思う(まだ全員の1章+2章1つやっただけなので…)

「記録してない」から別に解決しなくてもいいのよという、「リストは埋めなきゃ気が済まない」勢への優しさも感じる(※1)けど、ともあれ、なにか気になるものがあれば自分で記録しておかないといけない。

私はちょうど使わなくなったTODOメモ帳があったので、街ごとに気になるものを書いておいて解決できたらチェックマークをつけるようにしました。今のところまだ1個しかチェックついてないけど!

その不便さがまた、「自力で解決してやる」という意地と、解決できたときの「ほらねやっぱりなんかあると思ったんだよー!」というしてやったり感を増幅させる訳だ。

この感じと、CMの「さあ、ロールプレイを楽しみましょう」でなんか思い出した。

TRPGか。
TRPGを「CRPGを人力でやってる感じです」って説明してたやつの逆だこれ。(※2)

ゲームシステム自体はCRPGだけど考え方や遊び方はTRPGのそれだ。
さっき書いた「探る」のような邪道(相手のLV関係なくけしかけられるが失敗することもある)はダイスロールしてるようなもんだし、逆に「聞き出す」のような正道(LVが足りれば絶対成功、足りないなら出来ない)はダイス判定なしで切り抜けてる感じ。
それぞれのパーティ内で得意不得意を相談してどのスキルと能力値で殴るか的な匂いがする。
まあ、酒場行けばそのパーティ自体入れ替えできるんですけどね。

本筋と関係ない(と思われる)話や人の多さと個々人に与えられた細かな設定、戦闘で死にさえしなければ推奨レベル激高の地域にも行ける、ファストトラベル…などオープンワールドが多い今のゲームの流れも汲んでいることと思うけど、ドット絵の雰囲気も相まって懐かしいというかアナログな…ドット絵にアナログというのも変だけど、とにかくそんな感じがするんだ。

と思ったら設定協力とシナリオにF.E.A.R.さんが参加してた。
な る ほ ど な !!!

株式会社スクウェア・エニックスから発売の、Nintendo Switch用RPG『オクトパストラベラー』に、F.E.A.R.が設定協力とシナリオで開発に参加しています。

◆ソフトと同時発売となる『OCTOPATH TRAVELER 公式コンプリートガイド』には、『OCTOPATH TRAVELER』オリジナルTRPGリプレイを収録しています。

https://www.fear.co.jp/

そりゃそうなるわ。やっぱりTRPGだったわー。
TRPGリプレイ気になるからそのうち本屋行こう。売ってるかな。

事前情報はほぼなし(主人公が8人いてドット絵だってことくらい)、CM見て気になって、体験版(プロローグデモ)やって買うの決めたって人間だったから知らなかっただけなのこれ?
サイトにも載ってないじゃんそれー。
それ聞いてたら発売日前に体験版DLして遊んで予約しに行ってたわー。

…というわけで、TRPGとかキャラの想像をふくらませたり、「自分ならどう解決する?」と考えるのが好きな人におすすめできるゲームの紹介でした。

まだ序盤も序盤で評価は変わるかもしれないけど、少なくとも現時点ではじんわり静かに楽しいです。
wikiもせめて1回クリアするまでは見ないほうが楽しいと思う…ので攻略情報見ずにがんばります(`・ω・´)

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※1 「リストは埋めなきゃ気が済まない」
比較対象としてスカイリムを出すと、あれは逆に全部記録しすぎてもはや何が何やら…。
任意で表示をオンオフできるので地図上のマーカーが混雑することは避けられるものの、選択した行動によって「一生埋められない」クエストが生まれたりして、個人的には堪える。

※2 TRPGを「CRPGを人力でやってる感じです」って説明してたやつの逆
文字通り、TRPGをコンピュータでやってるゲームもあった。
GUILD01 CRIMSON SHROUD(クリムゾンシュラウド)
https://www.guild-series.jp/01/crimsonshroud/index.html
ダイスロールがシステムとしてあるし、キャラがフィギュア風だったりテキストがゲームブック風味だったりで面白かった。あれエンディングどんなんだったっけかな…

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蛇足
主人公はサイラス先生(学者)ではじめました。
魔術師系キャラだというのはもちろんキャラ造形が好みすぎる…と思って動かしてみたらスペックもいいこといいこと。
「予習」強すぎじゃないですか。1ターン使わずに遭遇するたびにアナライズできるんですよ。
最初から魔法3属性使えるし。弱点突きやすくてとてもいい。