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COLORNIXのブログを略してみたらなんか顔っぽい

e-taxで確定申告してみよう 体験日記

突然ですが、今年初めて確定申告をすることになりました。
非常にめんどくさがりなので、いかに家を出ずに申告出来るか挑戦してみた。
ちなみに確定申告に関する知識は
・書籍数冊
・ネットで収集
・過去に税務署で確定申告期のバイトしてました
…くらいのほぼ初心者。
まーでもなんとかなるでしょう、多分、きっと。
ということで、以下ノンフィクションの作業記録です。かなり長いです。


1月末
某社から支払調書が届いた。
そういえばそろそろ確定申告の季節か…
ちなみに白色申告です。
2/7 ぼちぼち
確定申告の準備を始める。
とりあえず源泉徴収票と支払調書の確認だ。
あ、こっちから問い合わせなきゃ送って貰えない場合もあるのか。
少しずつ問い合わせと確認を始める。
2/17 データとの格闘
万一電子申告出来なかった場合も考えて、
オンラインでデータ管理するよりはローカルでデータ管理しておいた方が良さそうだと思い立つ。

でも弥生会計のようなソフトは持っていないので、フリーソフトを使用してデータを揃え始めてみた。
必要な所に数字を入れていけば、白色申告に必要な確定申告書と収支内訳書の他、
経費帳まで自動的に作成・印刷してくれるソフトなので何かと便利。
試行錯誤している内になんとなく数字と用語の意味が分かるようになってきた。

e-tax申告にはICカードリーダライタなる物と住基カードが必要との事なので
カードリーダはAmazonで注文し、住基カード用の写真は写真屋に撮りに行った。
(写真付きなのは、私が運転免許等顔つきの証明書を持っていないので
折角だからこれを身分証明書にしてしまおうという魂胆があった)
2/18 ニヤニヤ
住基カードの発行申請書類を郵送。
免許証等顔つき身分証明書があれば発行申請した当日にカード発行して貰えるらしいのだが、
上記の通りそういうものは持ち合わせていないので、本人確認書類とやらが返送されてくるのを待つ。

まだ確認中の事項があるので微調整は必要そうだが、
大体それっぽいデータが出来てきたので、試しにe-taxの方にもデータを入れてみる。
微妙に操作に戸惑ったものの、そんなに苦労せず入力完了。
この調子なら申告書作成自体はすんなり終われるかも。

そんなに稼いだ訳でもないのに、ひとしきり埋まった数字を見てニヤニヤしてみる。
こういう数字の羅列にときめきを覚えるのはどうなのか。
2/20 早!
市役所から本人確認書類が届いた。思ってたより早い。
Amazonからカードリーダも届いた。よかった、早かった。
とりあえずカードリーダのドライバをインストール。
ついでにe-tax申請に必要らしいソフトをDLしてインストール。
2/21 へたこいたーーorz
市役所に行って住基カードを受け取ってくる。

帰宅してe-taxホームページから「開始届出書」なるものを送信。
次は初期登録。

初期登録をしようとしたら、ここでICカードが必要とのことなので
早速カードリーダに突っ込んで認証手続きを…
…と思ったら、まだ何かのソフトが足りないらしいことが判明。
正直分かりづらい説明に迷い、案内ページを数ページ彷徨ってから
個人認証サービスのなんたらかんたらというソフトをインストール。
その後ソフトの動作確認の為、
カードリーダに入れたカードのデータを読みとろうとして
「公的個人認証サービスのパスワード」欄に
住基カードの暗証番号を入れてみるも、反応せず。
おっかしいなあ、他にパスワードらしいものは貰ってないぞ?
そう思って数度試してみたら。
あ、あれ?
ろ ロックがかかりましたってなんですか
どうやら連続で5回パスワード認証に失敗したせいで、
カードにロックがかかってしまったようです…orz
試しに一緒にカード取得してきた母のカードで認証試してみてもらっても
同じくパスワードが違うと返されたので(こっちは試行1回でやめました)
「暗証番号≠パスワード」とようやく認識。
その後混乱した頭でネットに頼って調べてみたら、
どうも公的個人認証をするための「電子証明書」(有料)が必要らしいことに気付く。
そしてこの電子証明書は住基カード(ICカード)内に記録して使用する物で、
この証明書発行時に決めるパスワードこそが、
「公的個人認証サービスのパスワード」であったというオチ。
つまり、e-taxを利用する「以前」に必要な物が足りてなかったということらしい。
そういえば、カード発行コーナーの隣の窓口に「電子証明書発行申請」とか書いてたような記憶が…
ああああ下手こいたあああああああ!!
くそう、明日も市役所行きか…
ということで明日はロック解除と電子証明書の発行を頼みに行きます。
一連の下手こいた中で唯一の救いは、
電子証明書の発行申請は、写真付き住基カードがあればすぐその場で発行してくれることですね…
早速写真付きが役に立ったぜ…フフフ…

それにしてもこの電子申告関係の説明はほんと分かりづらい。
インストールする物も複数あるし、
多分パソコンに弱い人だったら申請できないよ。
2/22 市役所再び
また市役所に行って、カードのロック解除と電子証明書の発行を申請してきた。
手続き自体はそんなに時間もかからず終了。
うーん、隣にあって見落としてた(というかスルーしてた)私にも落ち度はあるが、
この確定申告期に住基カード申請してるんだから
一言「電子証明書の発行もしますか?」くらい尋ねてくれてもいいよなと思った。
同時刻にカード発行して貰ってたおじさんは、同時に証明書発行もしてもらってたし…
まーいいや、済んだ事だ。

帰宅して改めてe-taxの初期登録画面へ。
今度は問題なく申請完了。
後はデータチェックして送信するだけだ!
3/14 やっと送信。これで完了?
諸事情あって、今になってやっと送信の段階へ。
データをサイトで読み込んで、送信用のデータを作成。
e-taxでの送信手続きと確認作業も完了、これで申告終了だ!
…と思いきや、何か変な書類が1点出てきた。
「申告書等送信票(兼送付書)」ってなんじゃらほい。
どうもこれ、申告で使用した申告書類と関連添付書類の一覧表のようなもので、
これを印刷して所轄税務署に送れって…
それじゃ「オンラインで簡単送信!」じゃないじゃん!
そこでネットで調べつつ、印刷した送信票の注意書きをよく読んでみると
・提出すべき書類を全て電子手続きで送信している
・添付が必要な書類が全て電子申告の「提出省略」に当てはまっており、
 書類を郵送等する必要がない場合
 ※源泉徴収票や各種保険料の控除証明書等がそれにあたります
この条件を満たしている場合は、この送信票を送る必要はない模様。
正直紛らわしいなあ…
ということで、最後の最後でもやっとしつつも、多分これで19年度の確定申告作業は全て完了。
あとは還付されるのを待ったり、税務署の人から連絡が来ない事を祈るだけです。
まあ連絡来ると入っても何らかの不備ぐらいでしょう…
も、勿論後ろめたいことはやってないよ!(笑)
——
まとめ的な感想。
CMとかで「ネットで楽々確定申告!」とか言ってますがありゃ嘘だ。
いや、実際に税務署に行くよりは楽だったような気はしますが、
税務署に行かなくて済むという点では、
ネットで申告書作成して郵送するのも似たようなもんでしょうし。
あと、電子申告関係の準備を0から始める場合は、
・住基カード作成 500円
・電子証明書取得 500円
・ICカードリーダライタ 3000円前後
…このくらいお金がかかるので、
電子申告控除の5000円があってもその実1000円くらいしか得がないんですよね。
しかもよく考えたら、カード取得やカードリーダ買いに行くのに交通費がかかるので
普通にプラマイゼロ、もしくはマイナスにもなりかねない。
…まあ、一回この準備を整えてしまえば
あと2年分はお金がかからないことは確定しましたし、
(電子証明は3年間の有効期限があります)
確定申告期の混雑に揉まれずに済んだので良いとしましょう。
しっかし、申告書作成よりもその前後で苦労するってどういうこっちゃな。