COLOG
COLORNIXのブログを略してみたらなんか顔っぽい

キュウリで魚はできるのか?

パンタポルタ」にて連載中の1コマ漫画で、先日こんなのを描きました。


7/2公開 【1コマ漫画】味より見た目のインパクト! ローマの仕掛け料理の世界

資料を読んで描き起こしている時は「多分皮の緑と中身をうまいこと剥いたりして作るのだろう」と想像して描いてみたのですが、そんなにうまくいくものなんだろうか。

ということでズッキーニキュウリで実践してみました。
以下、twitterで実況していたログを再編・追加したものです。写真が11枚くらい並ぶよ。

 

1日目


新鮮なきゅうりを用意します(緒方家産)

ズッキーニも家にあったんですが自家製じゃないいいズッキーニだったので日和った。
自家製のなら失敗しても代わりがあるし…(後ろ向き)

 


頑張って切り出します

この時点で既に想像図と違った。というか魚の写真見つつやった。

色:
細長い魚の写真を見つつ、それっぽい範囲に色が残るように皮を剥いてみた。

形:
尾びれに至るカーブに悩みつつカットしたら白い部分が出てしまった。
これを回避するには元から曲がってるキュウリ(ズッキーニ)を使って腹部分で調整するしかないんじゃないの? ついでに躍動感出そう。

尾びれ:
斜めにばっさりカットして切り込みを入れたけどよくわからないので、皮の切れ端をあてがって漫画的に線を入れてみる試み(ただしあとで浮遊する)。

鱗?:
彫刻刀で鱗をちゃんと切り出すのも考えはしたけど、食べる時のことを考えて包丁で出来る程度の簡略版にとどめておくことに。

ひれ:
剥いた皮を突き刺してますが、胸ビレと腹ビレは切り出しなのでくっついてます。

 



カットして余った部位で別の魚を作ります
(それでも余ったところはうちの鳥が食べました)

ロッテの謎の魚が急に出てくる。

 



美味しくいただきます(予定)

魚(キュウリ)はピクルス用の酢に漬け、謎の魚(キュウリ)は梅干しで和えます。
謎の魚(キュウリ)は酢に入れたらバラバラになりそうだったんだ…


とか言われたけど気にしないことにします。

 

2日目


こちら、一晩ピクル酢に浸かった魚(キュウリ)になります
しっぽがしなっとして広がってたり、酢で濡れているせいかお魚感が増しているきがしないでもないです

右上の切れ端は前日尾びれにあてがっていたやつ。それがなくても尻尾っぽくなってるじゃないか…!

 



3枚におろし、身はスライス、アラ(?)はみじん切りにして…

前日の時点では輪切りにする予定でしたが捌きたい誘惑に駆られたので捌きました。

 



お頭付きの魚(キュウリ)と魚(ツナ)マヨネーズと卵のサンドイッチができました!

ツイートでは「尾頭付き」と言ってたけど、うっかり尾まで刻んで具にしてしまったので「お頭」になってしまった。カブトだけになった魚(キュウリ)の表情がなんともいえない。

 

実食

・お頭付きのキュウリ
カブトの部分はともかく、刺し身になってるところは見た目もごく普通のピクルス。うん知ってた。
カブトのところも食べごたえのあるピクルス。でしょうね。

・サンドイッチ
ほどよい酸味がツナマヨを引き立て、みじん切りの他に入れた刺し身(キュウリ)が食感にアクセントをつけていて美味しい。
多分今度またピクルス作った時に作るわこれ。美味しい。

 

結論

・キュウリでもそれなりに魚っぽくできる。
 古代ローマの模造料理ではもっと彫刻スキルLVが高い人が作っていたに違いない。
・素のままだと活きが良すぎてキュウリ感が強いので酢漬けにすればいい
・ピクルスおいしかった
・謎の魚の梅肉和えもおいし…というには一口で食べてしまったのでなんともいえない。
 なお呪われてはいないはず。

今回は「このあとスタッフが美味しくいただきました」をやりたくて、手を入れる工作パートを簡素にしたのが「普通においしい」という結果に繋がった気がします。
このくらいの加工ならそんなに時間かからないし面白いので(魚だけなら30分くらい?)、自家栽培とかで大量のキュウリが家にあって使い方に悩んだ時とかにやると新鮮で楽しいんじゃないかな!

 

…とまで書いて、やっぱり最終的な結論はこれになる。